無痛分娩に反対されたら?
初回の記事でも触れましたが、日本ではいまだに
「お産はお腹を痛めてなんぼ!」
「痛みに耐えて出産してこそ、一人前!」という謎の風潮がありますよね。
妊婦さんの中には、この謎の風潮に苦しめられている方も多いのではないでしょうか?というのも、妊婦さん本人が無痛分娩を希望していても、夫、両親、義理両親等が、無痛分娩に反対しているというケースをよく聞きます。本当に残念なことですね。
誤解の無いように言いますが、決して、無痛分娩をお勧めしているわけではありません。
”妊婦さんご本人が、安心して出産に臨めるか方法を選ぶ””
それが一番大切だと思います。
無痛分娩で産みたいのに、周囲の反対にあって困っている方のために、痛分娩反対勢力に対する一問一答事例集を考えてみました。
●「無痛分娩は危険なんじゃないの?」
回答例「100%安全なお産はありません。2017年度末に、日本産婦人科医会が ”無痛分娩と無痛でない分娩の死亡率に明らかな差はない” と発表しています」
●「お腹を痛めて産まないと一人前になれないよ?」
回答例「一人前の定義はなんでしょうか?一人前=完璧な母親であるなら、産んだだけでは誰も完璧な母親にはなれません。子育ての中で試行錯誤して母親になっていくのではないでしょうか?」
●「お腹を痛めて産まないと、子供を可愛がれないのではないのでは?」
回答例「厚労省の調べによると、全体のお産の20%が帝王切開で出産しています。お腹を痛めて産まない帝王切開で産んだ母親も、子供をきちんと育てていますよ」
いかがでしょうか?
ただし、上記のように説明して理解してくれる人には、事前に説明したほうが良いと思いますが、話しても理解してくれない人(年配の人とかね)には、伝えなくていいかなと思います。
どんな分娩方法でも、元気で可愛い子供が生まれたら、みんな喜んでくれますよ!
自信をもって、自分の好きな分娩方法を選択して下さい!!